EAP版のビルドを構成する

最新のKotlin EAPリリース: 2.2.0-RC

Kotlin EAPリリースの詳細を見る

EAP版のKotlinを使用するようにビルドを構成するには、次の手順を実行します。

• KotlinのEAPバージョンを指定します。利用可能なEAPバージョンはこちらに記載されています。
• 依存関係のバージョンをEAP版に変更します。 KotlinのEAPバージョンは、以前にリリースされたバージョンのライブラリと互換性がない場合があります。

以下の手順では、GradleとMavenでビルドを構成する方法について説明します。

• Gradleで構成する
• Mavenで構成する

Gradleで構成する

このセクションでは、次の方法について説明します。

• Kotlinバージョンを調整する
• 依存関係のバージョンを調整する

Kotlinバージョンを調整する

build.gradle(.kts) 内の plugins ブロックで、KOTLIN-EAP-VERSION を 2.2.0-RC のような実際のEAPバージョンに変更します。利用可能なEAPバージョンはこちらに記載されています。

または、settings.gradle(.kts) の pluginManagement ブロックでEAPバージョンを指定することもできます。詳細については、Gradleドキュメントを参照してください。

以下に、マルチプラットフォームプロジェクトの例を示します。

Kotlin

plugins {
    java
    kotlin("multiplatform") version "KOTLIN-EAP-VERSION"
}

repositories {
    mavenCentral()
}

Groovy

plugins {
    id 'java'
    id 'org.jetbrains.kotlin.multiplatform' version 'KOTLIN-EAP-VERSION'
}

repositories {
    mavenCentral()
}

依存関係のバージョンを調整する

プロジェクトでkotlinxライブラリを使用している場合、それらのライブラリのバージョンがKotlinのEAPバージョンと互換性がない場合があります。

この問題を解決するには、互換性のあるライブラリのバージョンを依存関係で指定する必要があります。互換性のあるライブラリのリストについては、EAPビルドの詳細を参照してください。

NOTE

ほとんどの場合、特定のリリースの最初のEAPバージョンに対してのみライブラリを作成し、それらのライブラリはそのリリースの以降のEAPバージョンでも動作します。

次のEAPバージョンで互換性のない変更がある場合は、ライブラリの新しいバージョンをリリースします。

以下に例を示します。

kotlinx.coroutinesライブラリの場合、2.2.0-RC と互換性のあるバージョン番号 1.10.2 を追加します。

Kotlin

dependencies {
    implementation("org.jetbrains.kotlinx:kotlinx-coroutines-core:1.10.2")
}

Groovy

dependencies {
    implementation "org.jetbrains.kotlinx:kotlinx-coroutines-core:1.10.2"
}

Mavenで構成する

Mavenプロジェクトのサンプル定義で、KOTLIN-EAP-VERSION を 2.2.0-RC のような実際のバージョンに置き換えます。利用可能なEAPバージョンはこちらに記載されています。

<project ...>
    <properties>
        <kotlin.version>KOTLIN-EAP-VERSION</kotlin.version>
    </properties>

    <repositories>
        <repository>
           <id>mavenCentral</id>
           <url>https://repo1.maven.org/maven2/</url>
        </repository>
    </repositories>

    <pluginRepositories>
       <pluginRepository>
          <id>mavenCentral</id>
          <url>https://repo1.maven.org/maven2/</url>
       </pluginRepository>
    </pluginRepositories>

    <dependencies>
        <dependency>
            <groupId>org.jetbrains.kotlin</groupId>
            <artifactId>kotlin-stdlib</artifactId>
            <version>${kotlin.version}</version>
        </dependency>
    </dependencies>

    <build>
        <plugins>
            <plugin>
                <groupId>org.jetbrains.kotlin</groupId>
                <artifactId>kotlin-maven-plugin</artifactId>
                <version>${kotlin.version}</version>
                ...
            </plugin>
        </plugins>
    </build>
</project>

問題が発生した場合

• 弊社の課題トラッカー YouTrackに問題を報告してください。
• Kotlin Slackの #eap チャネルでヘルプを見つけてください（招待を受ける）。
• 最新の安定版にロールバックする: ビルドスクリプトファイルを変更する。